地球は現在、長くに渡る自然破壊の影響を受け衰退の一途を辿っていた。
一部分の特別指定区域を除けば、人間が住める環境は無くなっていた。
地球を離れた人間は、「月」と「火星」へ移り住み、いつか地球に戻れる日を夢見ながら宇宙開発を進めはじめる。
開発は年々進み、「月」では不可能とされていた人工的な雨を降らせる開発にも成功を遂げていた。
宇宙開発は、「宇宙ステーション開発部」という特殊な開発部によって仕切られており、その場所で研究員として任を預かることは、世界の誇りの象徴として、特別な存在として扱われている。
「火星」は現在、「宇宙ステーション開発部」の最重要拠点として多くの施設が建設され、宇宙開発に携わるエリートたちはほぼ「火星」で教育を行われていた。
地球で唯一、人間が住める特別指定区域。居住している9割がアジア人。
常に人工衛星エメラルディアによる緑色の光に照らされている。
太陽の光は遮断されているが、エメラルディアの射光の具合を変え、人間や動植物にストレスがかからないよう細かい調整がされている。
エメラルディアの力で地球がもう一度、生物が住める星に戻るように宇宙ステーション開発部の研究が行われているが、人間だけに現れている「エメラルディア・シンドローム」と呼ばれる奇病が発病しており、多くの問題を抱えている。
現在、人間が居住している「月」「火星」「地球」の3つの惑星の管理を行っている部署。
結成時は、地球で活躍していた学者及び研究員を核として組織され、その後は有力な企業や投資家によって多額な出資が行われ、現在では人類にとって最も大きな組織となっている。
現在、「Williams inc.」「White Ltd.」「Yashima co.」の3代表が頭取である。
宇宙ステーション開発部が作り出した人工衛星。発案は日本人である深水聖(ふかみせい)。
深水を中心とした研究チームにより本機実動まで成功している。
現在、地球の特別指定区域、都市国家ヴェネティアロードで稼働中。
太陽と月の光源の代わりとして動いており、汚染された大気や水を浄化する力がある。
ただ、光源射光により人体にのみ発見されている奇病がある。
まだ問題も多く安定性に欠ける点も多いため、宇宙ステーション開発部の研究チームによって常に改善研究が行われている。
奇病に対しては都市国家に所属している医療チームが対策薬を発明し、現在もなお新薬の研究が続けられている。
人工衛星エメラルディアによって発病した奇病。
人体にのみ発病することが分かっており宇宙ステーション開発部によって、現在も研究の対象となっている。
症状は個人によって違い、皮膚に疾患を持つ場合もあれば、内臓や目に疾患が出るものもいる。
エメラルディアの光を直射することで症状が出る事がわかっているため、発病すると基本的には外出が不可となる。
都市国家医療チームで既に対策薬が作られているが、完治するまでには至らず、症状を抑えるところまでのものしかまだ作られていない。
人類が移住した星の1つ。
エリアごとに巨大都市国家が幾つか存在しており、地球での各国の文化がどの都市国家にも反映した形になっている。
各都市国家には、宇宙ステーション開発部の運営する教育施設があり、 優等生はすべて大学院へ進学し、宇宙ステーション開発部へ進学する者が多い。
光源エネルギーの研究が発達しており、大気調整も地球と同じレベルで現在は都市国家ごとに整備されるようになった。
月に初めて雨を降らせたのは、人工衛星エメラルディアを成功させた深水聖の研究チームである。
人類が移住した星の1つ。
宇宙ステーション開発部の本部があり、主に研究の中枢を担う管理者や専門の研究員が居住している。
月よりも医療や研究が進んでおり、研究者や医療にかかわる者が人口の半分を占めている。
様々な研究の中でも特に秀でているのが植物の研究であり、火星自体は月よりも緑が多い印象がある。
中でも火星でしか栽培できない「マーズ・エスメラルド」と呼ばれるハーブが有名であり、高値で高品質のものは取引される。
火星でしか栽培できない特別な紅茶の品種。植物名はエスメラルド・ローズ。
茶葉も水色も共に鮮明な赤。
味はローズヒップティーを思わせる独特な酸味があるが、後味は鼻に抜けるよい甘さが特徴的で薔薇の華やかな香りがする。
ホットでもアイスでも品を落とすことなく楽しめる。高品質は大変高値がつく。
現在は月にも輸出がされており、レンが経営する「カフェ・ヒカルカ」にも一定の量が必ず常備されている。
レンがオーナーとして経営しているカフェ。
紅茶専門店で様々な茶葉を用意しているが中でも人気があるのが、 ヒカルカのオリジナルメニューの「アキラ・プレミアム」と呼ばれるマーズ・エスメラルドと高品質ダージリンの ブレンドティー。
小さい個人店だが常連客は後をたたない。
店の雰囲気は西洋アンティーク調で統一されており、 店内にもアンティークの骨董品が数多く並べられている。
アンティークはヒカルカの倉業オーナーの趣味であると レンは言う。
カフェの名前の<ヒカルカ>というのはオーナーの親友の名前が由来である。
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