－すべては貴方の為に…それは煉獄へのはじまり

舞台は大正中期の帝都。
小鳥遊（タカナシ）と美弥子（ミヤコ）は何者かに追われ祭囃子の中を逃げていたが、
ふと迷い込んだ裏通りに佇む”金魚亭”という喫茶店を見つけ、逃げ込む事となる。

二人をもてなすのは、まだ幼いウエイターの少年、揚羽（アゲハ）と店主の女性、黒蜥蜴（クロトカゲ）、
パティシエの青年、白蛇（シロヘビ）の３人だった。

小鳥遊と美弥子が追われる理由を紐解こうとする黒蜥蜴は、二人の背後に現れる
赤蜘蛛（アカグモ）という男の名を聞き、１０年前の或る因縁を思い出す…。

これは、深き煉獄の中を彷徨うまでの彼らの人生の物語。

「特典： 脚本担当解説記録（PDF）/ 別途ID・PASS付与DLアクセスシステム」

脚本担当のAKITOLET・亜樹がストーリーについて解説をしております特典PDFデータとなります。
閲覧の際には、パッケージブックレットに記載しております「ID・PASS」の情報が必要となります。

クロトカゲ 黒蜥蜴

CV：杉宮加奈

性別：女　年齢：２８歳

真っ黒な長髪を靡かせて歩く姿が蜥蜴に似ている事で、この通り名で呼ばれている。
誰にも自らの素性を明かすことはないが不思議と人を引き付ける気品高い魅力を持っている。
先代の”金魚”という女性から引き継いだ「金魚亭」という喫茶店のオーナーは表向きの顔で、本業は薬物や武器の取引バイヤーで裏社会の人間（反国家組織）と密接に繋がっている。
心根は優しいが手段を択ばない冷酷な一面を持ち合わせている。
白蛇と揚羽は彼女にとっての大事な家族であり、赤蜘蛛とはある凄惨な事件以降から因縁の関係となっている。

シロヘビ 白蛇

CV：霧依アキト

性別：男　年齢：１９歳

先天性遺伝子疾患を患い白児（しらちご）として生まれた事で忌み嫌われ、裏社会へ売られ赤蜘蛛の手に渡る。
物心つく頃には既に殺し屋としての仕事をこなし、やがては”その目に睨まれれば死ぬまで逃れられない蛇”と異名を持つほどまでに育つ。
ただあることをきっかけに赤蜘蛛と手を切り、殺し屋としての自分を手離し、黒蜥蜴と共に「金魚亭」に留まることを決める。
現在は「金魚亭」のパティシエとして働きながら、黒蜥蜴と共に自分を慕ってくれる揚羽へ愛情を注ぐことで、長く閉ざしていた人としての心を取り戻し始めている。
揚羽の事は親愛を込めて”坊ちゃん”と呼んでいる。

アカグモ 赤蜘蛛

CV：さいとうさん

性別：男　年齢：２５歳

”その網にかかれば、けして逃げることは出来ず血祭りにされる”と恐れられている赤蜘蛛の通り名を持つ青年。
裏社会で名を知らない者は居ないと言われるほどの殺し屋で、現在は帝国軍上層部の或る者に仕えている。
柔らかな物腰で喋る反面、言葉には感情が含まれることは少なく不気味な印象を残す。
主人の命令は絶対と誓い、殺人を繰り返しているが、”自分が守ると決めた約束は決して破らない”と言う独自の信念を持っている。
幼い白蛇を拾い、自身と同等に渡り合えるほどの殺し屋として育てた過去がある為か白蛇は自分の所有物であると考えている。
黒蜥蜴とはある出来事をきっかけに因縁を持つ関係となった。

アゲハ 揚羽

CV：汐瀬悠里

性別：男　年齢：１２歳

「金魚亭」のホール担当として働いている少年。白蛇の作るお菓子が大好きで特にお気に入りなのはプリンアラモード。
純真無垢でいつも笑顔を絶やさないが、幼い頃に大好きな母親を失ったことで一人きりになる事を酷く怖がる。
黒蜥蜴の本業も、幼いながらにして熟知出来るほどの頭脳を持っている。
いずれは黒蜥蜴のようなかっこいい大人になることを目指している為、少し背伸びをするような態度や発言が見受けられる。
ただその反面、甲斐甲斐しく自分の面倒を見てくれる白蛇には年相応に可愛く甘えている様子も伺える。

タカナシ 小鳥遊

CV：碧山深依

性別：女　年齢：１９歳

吉原遊郭「憂沢楼」の遊女だった女性。大人になりきれないあどけなさを残しており実年齢よりも幼く見られることが多い。
遊女時代は常連だった華族の男たちから必要以上の金を巻き上げる事を得意としていた。
非常に人間的な魅力を持っており、遊郭では指名を取るのもようやくという程の人気ぶりだったが、現在は美弥子によって身請けされており都筑家の令嬢として生活している。
ただ、遊郭に居た頃に関わったある男のせいで赤蜘蛛に命を狙われてしまうことになる。

ツヅキミヤコ 都筑美弥子

CV：蓬ケイ

性別：女　年齢：２３歳

華族の名家として名高い都筑家の令嬢。国の偉い方にも手が回るほどの存在で様々な業界に知人が多い。
自身も家の名前に負けないためにと常に努力をしており才色兼備な女性として華族の界隈では有名な存在。
あることをきっかけに小鳥遊を身請けし、現在は実の妹のように大切に面倒を見ているが自由奔放な小鳥遊の様子に少々手を焼いている様子。
小鳥遊が赤蜘蛛に命を狙われることになったきっかけを唯一知っていた存在でもあり、今では自分の命に代えても小鳥遊を守ることを決めている。