あの日、僕の夢の中で大好きな怜子さんは確かに笑っていた。
天真爛漫で明るい性格の青年、石庭享一はあることをきっかけに心を閉ざしがちになってしまう。
享一には、有村怜子という恋仲の女性がいたが、怜子の兄である有村博啓の策略によって無理やり引き離されてしまう…。
享一はある日夢を見る、それは愛しい怜子に出会う夢だった。
第1章:走馬燈の時間
目覚め。記憶。微睡みの中で再び貴方に出会う、夢のはじまり。
第2章:夢が泳ぐ海
思い出。約束。無限の微睡みの中で、彼女が語る真実。
第3章:ライラックの花
願い。想い。盲目の時間の中で訪れる、夢のおわり。